居酒屋で働いている私。コロナの影響が過去のものとなり、週末はかなり忙しくなっています。そんな中、ものすごく久しぶりにものすごい対応をするお客様に遭遇したのです。私の体験談をご紹介します。

パンパン!

すると、がやがやとした店内で、小気味いい手拍子が高らかに鳴り響きました。まさかと思い振り返ると、お客様が手を顔の高さに上げて手拍子を2回打っていたのです。私が振り向くとすかさず飲み干した陶器のカップを掲げました。

まるで犬を呼ぶようにパンパンと手をたたくお客様。おそらく昭和初期から中期辺りを過ごされたと思われる高齢の男性のお客様でした。

昭和時代は、飲食店で働く人はお客様からかなり見下されていたと聞きました。もちろん店員に声をかけて呼ぶ人が多かったそうですが、中には手拍子で店員を呼ぶ方もいたそうです。手で呼ばれた私としては、まるで召使のような扱いをされたようで、あまり良い気分ではありませんでした。

お客様に悪気はなかったのかもしれません。お待たせしてしまい申し訳なく思っています。けれど、モヤモヤが残ってしまった出来事でした。皆さんはどう思いますか?

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:鈴木まさ美