バスや電車で具合が悪くなり座席に座ることってありますよね。そんな時に目の前にお年寄りや体の不自由な人が来て、気まずい思いをしたことがある人もいるのではないでしょうか。見た目だけでは分からないため、思わぬトラブルになることもあるようで……。
今回は私が実際に目撃した、バスの座席に関するトラブルのお話です。

女性はバスを降りるまでは足をかばったり、引きずるような様子だったので「本当にケガをしているんだな」と思っていました。
しかし、バスを降りた途端軽快に走り出してそのまま信号を渡っていく姿を見て「足をケガしているなんてウソだったんだ……」と気がつきました。
疲れていたのかもしれませんが、足をケガしているフリをしてまで席に座りたい理由は何だったのか、私には分かりません。
もちろん見た目は若くて元気そうに見える人でも、見た目だけではわからない不調を抱えていることもあるため、一概には言えません。
こんなとき自分ならどうするかということを考えさせられた出来事でした。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Illustrator:南野ななみ
ltnライター:齋藤緑子