高校生時代、筆者はサッカー部に所属する先輩に憧れていました。
「付き合うのは無理でも、女子として意識して欲しい!」そんな強い想いに駆られた筆者は、バレンタインに思い切ってアクションを起こします。
今回は筆者が体験したバレンタインにまつわる、ほろ苦いエピソードを紹介しますね!
「付き合うのは無理でも、女子として意識して欲しい!」そんな強い想いに駆られた筆者は、バレンタインに思い切ってアクションを起こします。
今回は筆者が体験したバレンタインにまつわる、ほろ苦いエピソードを紹介しますね!
憧れの醒める瞬間
それぞれチョコを渡して、大満足の友人と私でしたが、数日後、先輩からお返しを受け取りました。
「ホワイトデーはまだ先だけど、嬉しい~♪」と喜ぶ私でしたが、先輩から貰ったチョコを見たら、何やら既視感があります。
なんと先輩は、友人から貰った高級チョコレートを食べずにそのまま取っておき、私に渡して来たのです。
友人は手先の器用さを活かし、オリジナルのラッピングをチョコに施していたので、間違いありません。
また他に先輩にチョコを渡した女子達に話を聞いても、同様の事例が相次いでいました。
これを聞いた瞬間、ショックを受けると同時に、先輩への憧れが薄らいでいくのを感じた私。
「まぁ……。先輩からしたら、一度にこんなにチョコを貰ったら、そりゃお返しも大変だよね」
今となれば、先輩の気持ちもよく分かります。
どれだけイケメンで、皆から好かれるスーパーヒーローだろうと、やはり彼も1人の人間なのです。
とはいえ、やはりバレンタインが来る度に、あの時のトキメキと切なさが入り混じったほろ苦さが、私の胸には蘇るのでした。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:六条京子