何でも値段を聞くママ友・T子
私には小学生の娘がいます。
同じクラスのママ友にT子という人がいるのですが、T子は人が持っているものに何でも「それいくらしたの?」と値段を聞きます。
子どもの洋服や靴はもちろん、ママ友が着ている物や持ち物まで値段を聞くのです。
あまりにも露骨に値段を聞いてくるので、多くのママ友たちから敬遠されている存在でした。
値段を聞く理由
T子がなぜ値段を聞くのかというと、ちょっと高めのものをクレクレするため。
「サイズアウトしたらちょうだい!」
「使わなくなったらちょうだい!」
とすごい勢いで圧をかけてきます。
仮に値段を答えたときに安い物だとわかると、あからさまに嫌な顔をして「じゃあいいわ。」と言っていました。
私は漠然と『高いものを欲しいからなんだろうな』と思っていましたが、真相はもっと凄いものだったのです。
クレクレの真相
ある日、ママ友仲間のY美が「子どものサイズアウトをした洋服をT子にあげたんだけど、同じ物がフリマアプリで売られている。」と言い出しました。
「商品説明には適当なことが書いてあるけど、どうみても私のあげた服だと思う。」と言うのです。
アカウント名はT子の娘の名前をローマ字にしたもの。
数人のママ友で、面白いから購入するふりをして質問をしてみようということになりました。
代表して服をあげたY美が質問を送ってみました。
「これはどこで購入した物ですか?」
「ずいぶん値段が高い設定ですが状態は良好ですか?」
「タグに名前は入っていませんか?」
Y美によると、タグには自分の娘の名前が書いてあって、何年も着ていたので状態はあまり良くないとのこと。
しかしT子から帰ってきた返答は全く違うものでした。
「これは娘がお祝いで頂いたものです。」
「状態は良好です。」
「タグに名前はありません。」
Y美は値下げ交渉を行い、洋服をGET。
届いた洋服のタグには自分の娘の名前が書いてあり、まさにY美があげた服だったのです。