「女だからこう」「男だからこう」という考え方は、現代では通用しなくなりましたよね。しかし、昔の考え方を引きずっている人が多いのも事実。筆者の知人Aさんの姑は男尊女卑が激しく、女の孫だけに家事を手伝わせるんだそうです。そんな姑を持つAさんから話を聞きました。
孫の疑問「なんで女の子だけが手伝うの?」
最初は大人しく手伝っていた女の孫たちでしたが、次第に男の子は遊んでいるのに自分たちだけが手伝わされるのを不満に感じたようでした。そして、姑に素朴な疑問をぶつけます。
「どうしてばあばは、女の子だけに手伝ってって言うの?」
すると、姑は「女の子はいつかお嫁さんになるんだから家事ができなくちゃダメでしょ。だから、小さいうちから手伝っておくんだよ」と言うのでした。
令和を生きる孫の新常識
姑の言うことも確かに一理あるのですが、家事をするのは女の子に限ったことではないですよね。姑の説明を受けても孫は納得できません。それどころか、さらに姑に言い返します。
「今は男の子も家事ができなくちゃダメなんだよ〜。何にもできない男の子と結婚なんてしたくないもん」
男は稼いで、女は家事という価値観の姑は、新たな時代を生きる孫たちの考え方に口をあんぐり。苦笑いをして「あら、そうなのね……」とつぶやきました。
女の子も男の子も手伝おう
「ほら、男の子たちもお皿運んで〜」
女の子たちが遊んでいた男の子に声をかけ、義実家でのお手伝いは男女ともやることになりました。
「今の時代は、こうなのね……」
Aさんは姑がぽつりとつぶやいたのを聞き逃しませんでした。これまでの考え方を変えるのは難しいことですが、価値感は時代によって移り変わっていくもの。新たな価値観に出会ったら、どんどんアップデートしていきたいものですね。
一方、孫たちは「じいじもお料理したら?」と舅にも声をかけていました。孫たちの新たな価値観は古い世代も動かしていくのかもしれませんね。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:安藤こげ茶