子供が風邪を引いてしまったときに起きた話を友人から聞きました。近所に住んでいる姑は孫可愛さに友人宅に押しかけてきて、驚くようなことを言ってきたそうで……?

姑が持参したのは……

しばらくするとやってきた姑。手にはなんとネギと大根が。姑は家に上がるなりキッチンへ直行。ネギを焼き始めました。「昔はこれで治ったのよ」と言いながら、「大根おろし器ある?」と聞かれ、手渡すと、「大根おろしの汁がいいのよ」大根をおろし始めました。

まさに「おばあちゃんの知恵袋」。ポカンとしている私に「息子もこれで風邪を治してきたから、大丈夫よ」と、自信満々の笑顔でした。

贅沢!?

私の息子は大の野菜嫌い。姑も知っていたはずですが、孫が風邪と聞いて慌てたのか、頭から抜けていたようです。私が止めようとするのも聞かず、息子に無理やり大根おろしの汁を飲ませたのです。姑の手には、焼いたばかりのネギもあります。
香ばしいネギの香りと大根おろしの汁のまずくて苦い味に、息子はすぐに吐き出してしまいました。変えたばかりの新しいパジャマもシーツも吐しゃ物で台無しになってしまったのです。

私は「病院へ行きますので! 今日は帰ってください!」と強めに言うと「すぐ病院って。ちょっと贅沢じゃないの?」と言われて絶句。その場は何とか帰ってもらいましたが、「また明日も来られたらどうしよう」と困ってしまいました。

その夜、帰宅した夫に相談することにしました。すると夫はすぐに姑に電話をして「治ったら行くから、今は来ないで」とはっきり伝えてくれたのでした。

まとめ

姑は昔、風邪には「ネギをクビに巻く」「大根おろしの汁を飲む」といった民間療法で治していたのかもしれません。その効能は分かりませんが、今は病院で処方された薬を飲む選択もありますし、何より野菜嫌いの子に無理やり試そうとするのは、違うのではないでしょうか。孫が心配なのはわかりますが、嫁が止めるのも聞かず、孫にトラウマを植え付けるような言動は、やっぱりダメですよね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:鈴木まさ美