復讐のバーベキュー
当日Uの家に行くと、Nの上司や同僚が数人来ていました。
私たちはUに頼んで録音してもらっていたNの暴言のボイスレコーダーを入手。
宴もたけなわというところで、友人代表のR子が「Nさんは会社でどんな感じなんですか? 私たちにも気を遣ってくれていつもこうやって誘ってくれるんです。」とNの上司・同僚に話しかけました。
体裁を気にするNがモラハラな態度を取っているのはUの前だけ。
会社でも評判が良いと聞いたR子は「ちょっとこれ聞いてもらえますか?」とUが録音したボイスレコーダーを再生したのです。
「お前が生きていられるのは誰のおかげだ? あ?」
「会社だって俺がいなけりゃ成り立たねぇんだよ!」
「お前は社会に必要のない人間なんだから俺の言うことを黙って聞いてりゃいいんだよ!」
ボイスレコーダーからはモラハラ爆裂の証拠が流れました。
上司・同僚の反応
これに驚いたのは会社の上司や同僚たちでした。
「これはN君の声だよね?」
「奥さんに対して言ってるってこと?」
Nはどうしたら良いかわからず、あわあわしていました。
「私たちは前からNさんのモラハラを相談されてたんです。会社ではどんな感じなのか、聞いておきたいと思って。」とR子が言うと、Nの上司が冷静にこう言ってくれました。
「会社では至って普通です。でもN君がいないからって会社が回らないということはありませんね。こういう証拠がある以上、奥さんはすぐにでも別れた方が良いんじゃないですか?」
その後
Uはこのバーベキューの後、すぐに離婚に向けて動き出しました。
弁護士に依頼し、モラハラの証拠を突き付けて、慰謝料をたんまりと請求したそうです。
Nは会社での居場所がなくなり、耐えきれなくなり退職。
現在は親元で引きこもりのような生活をしているそうですが、今までUが受けてきたモラハラを考えると、同情する気にはなれません。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K