今回は、都内で電車通勤をしている知人のAさんが体験したトラブルをご紹介します。
電車通勤の帰りに起きた思わぬトラブル
いきなり「邪魔だ!」と言う大きな声がしたのです。
Aさんが驚いて見上げると、そこには40代ぐらいの男性の姿が...... 。どうやら転んでしまった事で、この男性の通行を邪魔してしまったようでした。
そして災難はさらに重なります。
その男性は「ったくよぉ!」と言いながら、あろうことかAさんのバッグを蹴り飛ばしたのです!
Aさんはショックを受けましたが、反論する勇気はなかったので、何も言わずにバッグを拾おうとしました。
すると、ここで思わぬ展開が──。
見かねた通行人が、男性に向かって「おい! この子に謝れ!」と声をかけてくれたのです。
男性は「あぁ?」と抵抗していましたが、その場にいた他の通行人達もAさんの見方をするようになり、「謝りなさい!」「そうよ!そうよ!」と、次第に謝罪を求める声が大きくなっていきました。
すると男性はおとなしくなり、最後には「すいませんでした」と謝罪の言葉を口にしました。
みんなの力で謝罪を受けることができたAさんは、都会にも優しい人がたくさんいる事を実感し、助けてくれた人達に「みなさん、ありがとうございました」とお礼を言って、穏やかな気持ちでその場を後にしました。
もしかしたら、その男性は急いでいたのかもしれませんが、転んだ人に文句を言ったり、ましてやバッグを蹴るなんて許せる行為ではないですよね!
最終的には通行人の人達の勇気と優しさに救われ、穏やかな気持ちになれて良かったです。
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※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
Illustrator:tetekun
ftnコラムニスト:ふくろうクジラ