「親しき中にも礼儀あり」という諺があるように、お互いによく知った間柄だったとしても、一定の節度を保つことが大切ですよね。
筆者もまた、行きつけの歯科医院で働く歯科衛生士の女性に違和感を募らせていました。
今回は、私が歯科医院を変えるキッカケとなったエピソードをお届けしますね!

踏み込み過ぎな質問に唖然......

Nさんは会う度に「保険証が変わったけど、また転職したの?」など踏み込んだ質問をよくするのですが、ここ最近は「結婚はまだなの?」と頻繁に私に聞いてくるのです。
そこで「まだ予定はありません」と素直に伝えると、Nさんは「あら~残念ね~」と言って苦笑いしていました。

Nさんにとっては、小学生の頃から私のことを知っているので、どこか親近感を覚えてこのような質問をしているのかもしれません。
ですが正直、私にとって毎回このような質問をされるのは気分の良いものではありません。

「なんかもう、ここには来たくないな......」
Nさんの言動に疲れた私は、これを機に思い切って別の歯科医院に通うことを決めたのでした。

まさかの結末

家族の通っていたデンタルクリニックを勧めてもらい、私もそこへ通うように。
行きつけの歯科医院を変えて半年後、知り合いから驚きの話が舞い込んで来ました。
なんと例の歯科医院で働いていたNさんが、その歯科医院を辞めてしまったそうなのです。

知り合いによると、Nさんは他の患者さん達にも踏み込み過ぎた質問を行い、遂に患者さん側から院長に直接クレームの電話をされてしまったんだとか。
院長もこの件に激怒し、長年勤めていたにも関わらず、Nさんは呆気なく歯科医院を去ってしまったそうです。

患者のストレスを軽減するために、Nさん流の心の距離を縮める会話術だったのかもしれませんが……。Nさんには、プライバシーに踏み込み過ぎるような話題は避けてほしいと思いました。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:六条京子