しかし、男性が手にしていたのは、どこで手に入れたのか、まさかのマタニティマーク!
どうも男性は、マタニティマークとヘルプマークの違いも分からず、席を譲ってもらえる便利な物とでも勘違いしている様子です……。
仕方なく席を立つことに
さっき歩いていた様子からすると、男性はとても元気そうで、ヘルプマークが(もちろんマタニティマークも)必要な人には見えませんでした。
しかし本人が譲れと言っている以上、見た目では分からないハンディキャップがあるのかもしれない……と思い、比較的体調がいい日だったというのもあって、私は優先席を立ちました。
すると男性は、お礼を言うどころか「元気なのに優先座席に座るお前みたいなやつがいるから……」とブツブツ言ってきたのです。
さすがに見過ごせない!
イラッとしてしまった私は、「あなたが持っているそれはヘルプマークではなく、妊娠中の女性のためのマタニティマークです。私もお腹はあまり目立ちませんが妊婦です。今日は体調がいいのでお譲りしますが、見た目は元気そうでも病気を患っていたり、妊娠中で辛い人もいるっていうことは知っておいてくださいね!」と男性に伝えました。
幸い、やりとりを見ていた近くの人がすぐに席を譲ってくれて、私もまた座ることができましたが、男性はさすがにバツが悪かったのか、降りる駅までずっと気まずそうにしていました。
まとめ
優先座席を巡る問題は判断が難しいことも多いですよね。
でも結局は、一人一人が思いやりを持つことが一番の解決策なのではないでしょうか。
この男性も、もし健康なのにマークを悪用したのであれば、これを機に考えを改めてほしいものです。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:藍沢ゆきの