電車やバスの優先座席は、妊婦や体の不自由な人が座れるように設けられています。譲り合って、より多くの人が快適に過ごせるようにすることが大切ですよね。しかし中には、優先座席でトラブルを起こしてしまう人もいるそう。今回は筆者の友人が妊婦のときに体験したエピソードを聞かせてくれました。
妊娠中、優先座席に座っていると
これは私が妊婦だったころの話です。
当時、私はまだ産休に入る前で、都内の会社まで毎日電車で通勤していました。
一応カバンの目立たない場所にマタニティマークをつけてはいましたが、最近はマークをつけていたせいで嫌な思いをしたという話もよく聞くので、いつもできるだけ優先座席には座らず、普通の座席に座るようにしていました。
しかしその日は沿線で何かイベントでもあったのか電車が混んでいたので、仕方なく優先座席に座ることにしたのです。
しばらくすると、途中の駅で初老の男性が乗車してきて、キョロキョロと車両の中を見回したあと、私に目を留め、こちらに向かってスタスタと歩いてきました。
「これが見えんか?!」と突きつけられた物は……
一体なんだろう……? と私が身構えていると、男性は私の目の前までやって来て、【ある物】を突き付け、突然大きな声で「これが見えんか?! ヘルプマークや! さっさと立って席を譲らんか!」と言ってきました。