住宅は人生で一番大きな買い物といえます。頭金を入れるにしても、住宅ローンの審査を受けることがほとんど……。筆者の友人・Mは、住宅ローンの審査で思わぬ借金の指摘を受けて、驚いたそうです。思わぬ借金の正体とはいったい何だったのかMから話を聞きました。

え? これも?

夫は審査に通りたい一心で、義父に頼み込み、車のローンの残債を一括返済しました。
そのことを担当者へ報告に行くと、「これで大丈夫だと思います。」と言われ、ホッとしたのもつかの間……。
急に「あ、スマホはどうしてますか?」と聞かれたのです。

分割で機種代金を払っているというと、「それはダメですね。スマホの分割も借金に入るんで、できればこちらも一括で返済してほしいです。」と言われました。

スマホの機種は年々高額になっているので、通話料金などと合わせて支払うことが当たり前になっています。
通話料金などはサービスの提供料ですが、スマホの機種代に関しては『分割払い』=『負債』と見なされるというのです。
スマホ代としてまとめて支払っていても、機種代については別の扱いになることがわかりました。

残債

私と夫はショップへ行き、機種代の残債を確認すると、2人合わせて200,000円近くあることが判明しました。
『支払わなければローンが通らない!』と必死な夫に、私の貯金から費用を捻出してほしいと頼まれ、何とか費用を捻出し、支払いを行いました。

まさかスマホの機種代まで借金として見なされるとは……初めて住宅ローンの審査を受ける私たちにとってはものすごい衝撃でした。

結果

努力の甲斐(?)があって、住宅ローンの審査には通ることができました。
しかし、費用的に余裕がないことは確かです。
本当に家を買って良かったのか私は悩んでいますが、「自分の家が持てた!」と喜んでいる夫には言えません……。住宅ローンの審査を受けるときは、スマホの機種代にも注意してくださいね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K