受け入れるべき? 田舎ルール
都会育ちのAさんにとっては、家に鍵をかけないなんて信じられないことでした。しかし、この町育ちの夫は「田舎ってそういうもんだよ〜」とあまり気にしていない様子。
そこでAさんは「郷に入っては郷に従え」精神で、玄関の鍵をかけるのをやめることにしました。最初は慣れない行為に、そわそわしていたAさん。
しかし、次第に慣れると「これはこれでアリかも」と思うようになりました。「鍵を閉めるな」と怒った姑は、鍵を開けていても勝手に入ってくるわけではなく、来る前に事前に連絡をくれるし何の問題もありません。
住む場所変われば常識も変わる
「鍵をかけるとご近所さんを泥棒扱いしていることになる」という謎ルールを理解はできなかったAさんですが、「ここに住むと決めたのだから」とルールを一旦は受け入れることを決意しました。
染まってみたら意外と快適だった田舎ルールですが、Aさんは1つだけ心に決めていることがあります。それは、近所で泥棒に入られた家が1軒でもあったら、玄関に鍵をかける習慣を復活させようというもの。警察がパトロールしてくれているとは思いますが、やっぱり自分の身は自分で守らねばという自衛意識も大切ですよね。
住む場所が変われば常識も変わりますが、何か問題があれば自分の主張はしっかりとしたいと考えるAさんなのでした。
まとめ
Aさんの住んでいる場所は良心的な住民ばかりのようですが、海外よりも比較的犯罪件数の少ない日本と言われていても、いつ誰に泥棒に入られるか分からない世の中です。ルールや周りとの信頼関係も大事ですが、最近では人間だけでなく野生動物が家に入ってきたニュースも聞こえてきますよね。Aさんの町の皆さんには、安全のために、鍵をかけることの大切さに目を向けてくれるといいのですが……。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:安藤こげ茶