今回は、筆者の知人の女性教師から聞いたお話。担当するクラスにいるA子さんの母親は娘を溺愛するあまり……。
モンスターペアレントに遭遇! 救世主はまさかの保護者!?
そして迎えた保護者会当日......。
A子さんの母親は「担任の児童よりわが子を優先するなんて、教師失格ではないでしょうか!」と勝ち誇った表情で事情を説明しました。
それに対して何も言えなかった私。しかしその時、救世主が現れました。一人のパパさんが立ち上がり「ちょっと待て! もし、あんたの娘を探している時に担任の子どもに何かあったら、あんたは責任がとれるのか!?」と、A子さんの母に反論したのです。
すると保護者会の雰囲気が一変!
「そうだ!」「そうだ!」と、そのパパさんに賛同する声があちこちから上がり始めました。
さっきまでの表情とは打って変わり、「え!? ちょ、ちょっと」と焦り始めるA子さんの母親......。
「先生だってプライベートな時間は守られるべき!」との意見もあがり、結局保護者会は【特に問題なし】という結論で終了しました。
その後、A子さんが帰宅しなかったのは「両親の夫婦げんかがひどくて、家にいるとストレスがたまる」という、夫婦のトラブルが原因であった事が判明。A子さんの母親は、完全に他の保護者達に愛想をつかされたようです。
教師だって家に帰れば一人の親なので、幼い子どもが体調不良となれば、我が子を一番に考えるのは当然ですよね。担任の先生とはいえ、自己中心的な考えを押し付け、周りを巻き込んで大騒ぎするのは、まさにモンスターペアレントですよね。
そんなモンスターペアレントを撃退してくれた保護者はまさにヒーローのよう。頼もしい理解者がいてくれて良かったですね。
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※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
Illustrator:べこもち85
ftnコラムニスト:広田あや子