ママ友の子どもを預かった経験のあるママたちは、多いのではないでしょうか。筆者の友人A子も「男友達と飲みに行きたいから、ちょっと預かって」と言われて、軽い気持ちで引き受けてしまいました。しかし、一度OKしたことで「いつでも預かってくれる」と思ったのか、何度も頼んでくるように......。
今回は筆者の友人A子が、自宅を託児所がわりにされて困ったエピソードをお届けします。

ここの家の子になる! 帰りたくない!!

ftnews.jp

ママ友の子どもを預かるか、どうしようかと悩んでいるいるとき、息子から「K君がママの作るご飯美味しいって!」と言われました。聞けばK君はコンビニ弁当ばかり食べていて、お菓子もスナック菓子しか食べたことがないのだとか......。

その話を聞き「それは可哀そう!! せめてここに来た時くらいは、ちゃんとしたものを食べさせてあげたい」と思った私。

それからというもの、K君が来るたびにハンバーグやグラタンなど、子どもが喜びそうなものを張りきって作るようになりました。おやつもドーナツやアップルパイを手作りにしたのです。

すると、K君は毎回「すごい!!」と大喜びしてくれました。

そんなある日、いつものようにK君を預けたママ友が迎えに来ると......。
K君は私のスカートの裾をつかんで「やだ! 帰りたくない!! ここの家の子になる!」と大騒ぎ。

さすがのママ友もこれにはショックを受けたようです。この日以来、私にK君を預けることはなくなりました。

K君は友人A子のお料理も嬉しかったのでしょうが、それ以上に自分を思って世話を焼いてくれたことが嬉しかったのではないでしょうか? ママにも息抜きは必要ですが、子どもの心が親から離れてしまうほど人に預けるのは明らかにやりすぎです。
今回のことでママ友は反省したようなので安心しました。これからもK君が寂しい思いをしないことを願っています。

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※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Illustrator:碧海自由
ftnコラムニスト:サンマ雲