イライラしたときに物にあたる人は、周囲に恐怖を与えていることに気づかないのでしょうか。特に力が強い男性だと大きな音がするため、周りは威嚇されていると感じることもあると思います。今回は知人から聞いた、物にあたる夫に困っていた妻のエピソードをご紹介します。妻は大胆な方法で夫を改心させましたが、その方法とは?

A子がとった作戦とは?

B男は不満があったときに、よくダイニングテーブルを叩いていました。なんとA子は、その木のテーブルの見えないところにノコギリで切れ込みを入れたのです。
ちょっとのことでは簡単には壊れないように、でも強い力を加えたときに変化が出るように。DIYが得意なA子は微調整をしながら、ノコギリでギコギコと細工をしました。

その数日後、食事中にB男の機嫌が悪くなり、両手でドン! とテーブルを叩きました。
すると、A子の思惑通りテーブルの脚がバキッと折れて破損!
テーブルの上の料理も床に落ち、皿が割れる大きな音が響き渡りました。

食事中に大惨事!

A子はすかさず「キャーッ!」と悲鳴を上げ、わざと騒ぎを大きくしました。これも事前にシミュレーション済みです。
おおごとになってしまい、気が小さいB男は呆然。一気に頭が冷えたようで、おとなしくなりました。

このタイミングでA子は「物にあたるのもDV。私はいつも怖い思いをしているの」とB男に訴え、「何かストレスがあるなら、一緒に心療内科に行こう」と伝えたのです。

その後の夫は?

B男は「物にあたるとイライラが発散されるから、ついやってしまう。自分でも治したいと思っているけど……」と、つっかえながら話しました。
A子は「そうやって気持ちを言葉にして。物にあたっても恐怖を与えるだけで解決しないから。このままなら離婚も考える」と離婚を視野に入れていることも伝えました。

B男はこのままではいけないと思ったようで、ストレス解消にサウナに通うように。そのおかげか、物にあたることは次第に減っていったそうです。
大胆な方法で夫の行動を改めさせたA子。テーブルや皿に被害は出たものの、結果的には勝利を収めました。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:江田愉子