うちの祖母はとても優しく穏やかな人なのですが、食事中『ある条件下』になると半端ないプレッシャーをかけてくるんです。昔の人はこういうものなのかな、と思っていたのですが、友人から「普通じゃないかも」と言われて知った、筆者のちょっと変わった祖母のお話をご紹介します。
うちの祖母
うちの祖母は人への気遣いを大切にしていて、「まわりに迷惑をかけてはいけない」精神がとにかくすごい人です。
私は祖母と仲がよく、今日は2人でランチの約束をしていました。
もちろん祖母のことは大好きなので、楽しみではあるのですが、
『祖母との食事』は私にとって緊張するイベントでもありました。
楽しいランチタイムだけど……
今日はうどん屋さんに入ることに。
そして2人とも、うどんとミニどんぶりのセットを注文しました。
入店したときは空いていたのですが、お昼時なので少しお客さんが増えてきました。
とはいっても広い店内なので、まだまだ席は空いています。
ここで私の緊張感が増していくのです。
祖母は、少しでも店内がにぎわってくると
「一刻も早く食べ終わらなければ迷惑になってしまう!」と考えます。
そして、『迷惑かけないモード』が発動します。
「お待たせしました」と店員さんが2人分同時に持ってきてくれ
「いただきます」そう言い終えた瞬間、
祖母は驚異的なスピードでうどんをすすり、
ミニどんぶりに関しては、まるでお味噌汁かのように平らげていきます。
そして祖母は一瞬で完食しました。
なんとか頑張って食べるものの、私にはとうてい追いつけるものではありません。
私が恐れているのはここからでした。