私の住んでいる地域で雪が積もることは、年間を通して何日もありません。
そんなわけで、10センチも積もってしまうと、街はちょっとしたプチパニック状態。
この話は、そんな私の暮らす街には珍しい、雪の降り積もった日に起きた体験談です。
そんなわけで、10センチも積もってしまうと、街はちょっとしたプチパニック状態。
この話は、そんな私の暮らす街には珍しい、雪の降り積もった日に起きた体験談です。
どうしてこんな日に限って!
運転の苦手な私は、駅に子供を送り迎えするくらいしか車を運転しません。
しかし、珍しく大きなぼたん雪が降り積もったある日。
どうしても車で出かけなければならない用事ができてしまい、私は緊張しながらも仕方なく車に乗り込み、細心の注意を払ってゆっくりと走行し始めました。
スーパー前の長蛇の路上駐車
あるスーパーの角の交差点を右折した瞬間、私はハッとしました。いつもは難なく通れる道に、その日はずらっと路上駐車の列がありました。
大雪で買い物に出られなくなる前に、食料品を仕入れておこうという近隣の人たちが、一気にスーパーに押し寄せたのです。
スーパー横、150m程のその道は、片側1車線の、歩道がないに等しい細い田舎道。
先に進むには路上駐車の車を避けて、ほぼ対向車線を走行しなければなりません。
フロントガラスに激しく降り続くぼたん雪をワイパーがかき分けます。
対向車が来ないことをしっかり確認して、私は緊張感と共に、ゆっくりと前に進み始めました。