「彼の胃袋を掴めば付き合える!」と、片思いの彼をきっかけに料理を覚える女性は多いかもしれません。しかし、彼の胃袋を掴むことが本当の幸せになるとは限らないこともあるようで。今回は手料理を振る舞ったことでフラれてしまった筆者の知人Eさんのエピソードをご紹介します。
お家デートで手料理を振る舞うことに!
何度かデートをするうち、お家デートもするように。Eさんの手料理を振る舞うことになり、料理好きのEさんは得意料理の和食を作りました。友人からも家族からも評判がいいので、これは彼の胃袋つかめちゃうかも?! とワクワクしながら彼に出すと、「おいしい〜!」と言いながら食べてくれたので満足でした。
「ごちそうさま」を言って食器を片付けていると、ボソッと「やっぱり違うなぁ…」と呟いた彼の声が聞こえたのです。「え、なになに?」と聞き返すと「なんでもないよ〜♪」と言ったのでその場でそれ以上聞くことはありませんでしたが、翌日になって色々気になってきました。
突然、フラれた
そうして普段通りに過ごしていると、お家デートをした2週間後に突然Eさんはフラれてしまったのです! その後も着信拒否にブロックもされてしまい、なぜこんなにも嫌われたしまったのだろう、と悲しんでいると、当時の合コンを開いてくれた友人が人伝てに理由を聞き出してくれました。
曰く「彼は、お母さんのことが大好きで、お母さんと同じ味付けの料理を作れる彼女を探しているんだって。運命的に出会えるって本気で思っているらしい」とのこと。
得意料理で胃袋を掴むはずが、逆におふくろの味を再現できるか試されていたことを知り、驚きました。しかし、Eさんは「付き合っていたら、ずっと彼の母親と比べられていたかもしれない。彼の食の好みが明確な分、価値観が合わない相手だったんだ」と気づき、逆にフラれてよかったかも、と次の恋を見つけることにしたのでした。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:南さおり