テレビで知っているお店が紹介されていると、「前から知っていたんだよ」とちょっと得意な気分になってしまいますよね。しかしテレビで紹介され、お客さんが増えたことがきっかけで、お店が残念な方向に変わってしまうこともあります。今回は私がよく通っていたお店に起きた体験談です。
お店の末路は……
女将さんの様子になんだか嫌な感じがしたので、私はそれ以降その店に行くことも、前を通ることもなくなってしまいました。
そして数年後、別のところに引っ越した私は仕事で久しぶりにその街を訪れることになり、あの店はどうなったのか興味本位で見に行くことにしました。
「あれ、お店が…… 」
定食屋のあった場所には、全く違うカレーのチェーン店が入っていました。
インターネットで調べてみると、例の定食屋はイメージチェンジを図り、高級な和食店になったものの、値段の高さからすぐにつぶれてしまったそうです。
「安くて美味しいお店だったのにな」
私はざまあみろと思いながらも、とても残念な気持ちになってしまいました。
テレビで紹介されて自信がついたのはとてもいいことですが、調子に乗らずに常連客を大切にしていたら、おそらくこんな結果にはならなかったでしょう。本当に美味しいお店だったのに残念です。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:齋藤緑子