何の習い事であれ、自分の子供が頑張っている姿には感動しますし、全力で応援したいと思うのが親心です。
しかし、応援が過熱するあまり、子供本人よりも親の方が熱くなってしまうのは考えもの。
今回は、子供の習い事を巡る驚きのエピソードを、友人のHが聞かせてくれました。

ママカーストの暗黙のルール

聞き間違いかと思いましたが、その帰りに「お疲れ様でした。さようなら」とママ達に声をかけるも、Hの挨拶に答える人は誰一人としていないばかりか、こちらも見ずに素通りしていったといいます。

その状況を理解できないHでしたが、ひとりのママが息を切らして追いかけてきて、選手コースの暗黙のルールについて教えてくれました。

泳ぎの速い子供のママ(ボスママ)数人が何事も優先で、見学席の前席は新人ママは座ってはいけないこと。

駐車場も、スクールに近い所から順番にボスママ達が停めるので、新人ママは一番遠い所を使うこと。

コーチに個別で相談に行く場合は、事前にボスママに内容を報告することなど……。

その後

その後スグルの泳ぎはみるみる上達し、それと比例してHはボスママ達から度重なる嫌がらせを受けることになりました。しかし、Hは怯まずに戦うことを選び、嫌がらせにも屈さず、着実に仲間を増やしていっているそうです。かといって自分が偉そうな言動をしないよう、ボスママを反面教師に過ごしているんだとか。

子供の習い事は、あくまでも子供が主役。そんな当たり前のことも忘れてしまうくらいに強烈なこのエピソードに、なんだか同じ親として情けない気持ちになりますよね。ママカーストの恐ろしさと、Hのたくましさが印象的だったエピソードでした。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Mie.W