わざわざ遠方から飛行機に乗って人が訪ねてきてくれたら、手厚くおもてなしをしようと思う方が多いのではないでしょうか。今回は義実家に帰省したら、思わぬ嫁いびりを受けてしまった私の知人Fさんから聞いたお話です。
ftnews.jp

義実家から招かれて

Fさんは結婚して5年目の主婦。旦那さんの仕事の関係で、2人の地元である北海道を離れ、関西で暮らしていました。

「母さんがさ、たまには実家に顔出せって言うんだけど。次の長期休暇、実家帰ってもいいかな」
距離が遠く離れてしまったため、ここ数年帰省していないことを不満に思った姑が、ある日突然電話をかけてきたそうでした。
「うん、わかった…… 」
「久しぶりに帰るんだし、なんかうまいもん食わせてもらおう」
「そうね」
実はFさん、性格がキツくてわがままな姑とはあまり気が合わなかったのですが、旦那さんの頼みということで渋々承諾したのでした。

飛行機で帰省

次の長期休暇に、Fさん夫婦は北海道にある実家へ飛行機で帰省しました。

「久しぶりね! 全然帰ってこなかったから寂しかったわ」
義実家を訪ねると、待ちかねていた様子の姑がいそいそと出てきました。
「お久しぶりです」
「そうそう、せっかく久しぶりに帰ってきたんだから、今日は何かご馳走を食べに行きましょうね! 」
Fさんの挨拶は見事にスルーして、姑が言いました。

「ねえ〇〇(旦那さん)、何食べたい?」
「焼肉かなー」
「わかった、じゃあ焼肉行きましょう。お父さんもいいわよね?」
「ああ、いいよ」
なんとなく家族の会話から取り残されたFさんでしたが、出かけるなら、と思ってお化粧を直すために洗面所を借りることに。