自分の機嫌で周りを振り回す人とはあまり付き合いたくないものです。ただそれが家族だった場合は付き合わないわけにもいかず、我慢を強いられることも……。これは筆者の友人・Kから聞いたモラハラ夫の不機嫌になる理由を突き止めたエピソードです。
義母の話
ある年の年末年始、私と義母がのんびりとしていたとき、夫の話になりました。すると義母がこう言ったのです。
「あの子はお父さんが小さいころから大好きでね。でもこっちは未だに長男が大事にされる風習があるから、お兄ちゃんばっかり可愛がられてたのよ。だから今でもお父さんに気にかけてほしいと思ってるんじゃないかしら?」
推察
次男である夫は、父親が純粋に大好きなのではなく、小さいころ兄ばかり大事にされたことを寂しく思い、大人になった今でも父親の愛情を求めているのだと思いました。
すると義母の話を聞いていた娘が「普段あんな偉そうにしているのに、何それ? バカじゃないの? 私たちはものすごい犠牲者じゃん!」と言い出しました。
確かに実家に行くときは大好きなお父さんに会えるから元気で上機嫌、帰りは次に帰省するまでは会えないから不機嫌になる……そんな状態に付き合わされるこっちはたまったもんじゃないという娘の意見は正しいのです。
聞き耳
夫は隣の部屋で聞き耳を立てていたらしく、その日の夜、私に「お袋の言うことは気にしないで良い」とバツが悪そうに言ってきました。
その年の帰り道はいつもの不機嫌は鳴りを潜めていましたが、道中で娘に「パパ、次におじいちゃんに会えるまで不機嫌でいるの?」と言われ、さすがにションボリとしていました。
夫の気持ちも理解はできますが、自分の感情で周囲を振り回すのは、もうやめてほしいものです。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K