友達の紹介で出会った彼と、スピード婚した筆者の友人Aさんに話を聞きました。彼は髪型やスーツ姿がいつもビシッと決まっていて、Aさんにとって理想の男性だと思ったのですが……。
夫は神経質な人だった
結婚して2人での生活が始まったある日、Aさんは自分が畳んだ洗濯物が、キレイに畳み直されていることに気が付きます。
夫に「畳み直してくれてありがとう」と言うと、「ちょっと雑すぎない? 端と端はしっかり合わせてね」とダメ出しされてしまったのです。
最初は言い方も優しかったのですが、日が経つにつれてどんどん態度が悪くなっていきます。
1日掃除ができなかっただけで無言で咳払いする、シンクに少し水滴が残っているだけで舌打ちするなど、夫の神経質さにAさんは滅入っていきました。
「清潔感があって素敵だと思っていたけど、まさかここまで神経質だとは……」
Aさんは結婚する前に、夫の神経質さを見抜けなかったことを悔やみました。
ダメ出しする夫にお願い
そんな日々が1年以上続いたのですが、先に限界を迎えたのは夫でした。
「このシンクの水滴、カビとか気にならないの? ちゃんと毎回ふき取ってよ」
さらに「前々から思っていたけど、君はだらしなさすぎる」と夫は声を荒げたのです。
「じゃあ家事のお手本見せてよ」Aさんは夫にこんなお願いをしました。
すると夫は、得意げに大量の食器とシンクをピカピカに拭き上げます。これにAさんが「すご~い! 私がするよりも上手だね」と褒めると、夫は喜びました。
そして、この日を境に、Aさんの褒め殺しの効果で、料理や洗濯も夫が進んでしてくれるようになったのです。
そこでAさんはこう言いました。
「あなたの方が家事は得意そうだから、これからはあなたにしてほしい。私はその分、仕事を頑張るから」