女性蔑視の言動が招く末路
ある日、課長が出社するなりため息をついて、課内の部下に愚痴り始めました。
「俺の奥さんが昨日、子供連れて家を出ていっちゃったんだよ。専業主婦でいい生活させてやってたのに、裏切られた気分だよ」
それを聞いた若手社員が「なんで出ていったんですか?」と聞くと、
「昨日の夕飯が野菜ばっかりで、まずい物作るんだったら出ていけって言ったら、本当に出ていったんだ。普通、メインは肉か魚だろ?」とのこと。
(そんなの、誰でも出ていくでしょ……)
課内の人間は全員ドン引きして、苦笑するしかありませんでした。
課長の普段の言動から、日頃から奥様にひどい言動をしていることは容易に想像できました。
さらにその次の日、課長の姿が見えなかったので、隣席の先輩社員に「今日、課長お休みなんですか?」と聞いたところ、
「課長は急遽、東京の本社に呼び出されたんだ。事務職の子にセクハラしてて、人事部に告発されたらしいよ」との返事が。
話によると、課長は事務職の若い女子社員にセクハラを繰り返していて、その内容も社内行事の後にホテルに誘う、愛人になれとLINEを送るなど、度を越えたものだったそうです。
その後、課長はすぐに閑職に異動させられ、奥様にも離婚されてしまいました。
私は現在も課長(降格させられて今は平社員ですが)と同じ会社で働いていますが、噂によると、今でも腫れ物扱いされて孤立しているそうです。
最後に
時代錯誤な考え方を引きずっている人って、今でも結構いるんですよね……。
それがたとえ目上の人だったとしても、その真似をするのではなく、「自分はこういう人にはならない」と反面教師にすることで、自分の成長につなげられるとよいですね。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Hinano.N