満員でもない電車の中で異性との距離があまりにも近いと、ちょっと身構えてしまうこともあることでしょう。でもそれ、もしかしたら別の理由で近づいてきたのかもしれません。今回は痴漢の被害に遭いそうになり、とんだ赤っ恥をかいた友人Fさんから聞いたエピソードをご紹介します。

新幹線の席を確保して、寝始めたFさん

Fさんは帰省の時にゆったりと帰れるように、何日も前から新幹線の指定席を確保していました。
当日、予約していた席に座り、何時間もかかるから寝ようかな、と新幹線が出発する前に早々に寝る体勢に入りました。

その数分後に、隣に人が座った気配がしました。そーっと目を開けて見てみると、30代くらいのスーツを着た男性が座っていました。その人はちょっとすると立ち上がってどこかへ消えて行きました。
(どうしたんだろう? 席、間違えたのかな?)と目を閉じながら思っていたFさん。
ちょっとしたら、また隣に気配を感じたので、薄眼を開けると、さっきの男性がまた隣に座ってきたのです。そして私の肩を優しく叩き、何か耳元で囁き始めたのです。
(え、もしかして……痴漢!?)と思ったFさんは、イヤホンをして音楽を聴いていたので、聞こえないふり&寝たふりを決め込みました。
そうしたら、また男性はいなくなりました。Fさんは、またその男性が戻ってきたらどうしようと、怖くなってきてしまいました。