セクハラは年齢性別問わず、不快なものですよね。本人にはセクハラのつもりがなくても、行動や言葉で相手を不快にさせてしまったらそれはセクハラになってしまいます。今回はそんなセクハラを意外な人が諫めてくれたという、私の知人Hさん聞いた体験談です。

意外な人からの反撃

Hさんが言い返さないのをいいことに、お舅さんからのセクハラは加速する一方でした。
「Hさん、おはよう」
「キャッ!」
お舅さんがHさんのお尻をポンと叩き、Hさんは思わず声を上げました。

「ちょっとお義父さん、やめてください」
「手が当たっただけじゃないか、それに減るもんじゃないしいいだろ」
「そんな……」
きつく言い返せず、Hさんは顔を真っ赤にして黙り込んでしまいました。

「ヤダ、おじいちゃんのエッチ!!!」
突然、Hさんの娘さんの甲高い声が響きました。お舅さんがHさんのお尻を触るところを、娘さんに見られてしまったのでした。
「なんでママのお尻触るの? そんなことしちゃいけないんだよ!」
「そ、それは……」
目に入れても痛くないほど孫娘を可愛がっているお舅さんは、孫娘の発言にビックリ。
「お尻触る人はエッチなんだよ、エッチな人はキライ! おじいちゃんサイテー!」
どうやら最近幼稚園で「エッチ」という言葉を覚えたばかりのようで、娘さんはお舅さんをきつく責めました。

「す、すまん……」
お舅さんはHさんに平謝りし、娘さんもそれを聞いて落ち着きました。

しかし今後「エッチ」なことをしたり言ったりするともうおじいちゃんと口を利かないと主張したため、お舅さんはそれ以来全くセクハラをしなくなったといいます。

可愛がっている孫娘に責められると、おじいちゃんも形無しですね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子