電話をかけてみると
「すみません、〇〇(旦那さん)がいつもお世話になっております」
Tさんが電話口に出た後輩の奥さんにそう言うと、後輩の奥さんは恐縮した様子で答えました。
「こちらこそ、本当ならこちらからお電話しなければならないところを……いつも主人が泊まらせて頂いているのに」
「え? いつも泊めていただいてるのは〇〇の方ですよ」
「いえいえ、〇〇さんは一度もうちにいらしたことはないですよ。いつもうちの人がそちらにお世話になって」
「いや、△△さん(旦那の後輩)もうちに来られたことはないですけど」
「え!? そうなんですか?」
Tさんはそこで、話が全くかみ合わないことに気付きました。
「なんかおかしくないですか、私たちの旦那」
「ええ、そうみたいですね……」
旦那を問い詰めると
どうやら旦那と旦那の後輩は、お互いの家に泊まるといって、別のところに泊まっているようであると2人は気づきました。
「ただいまー」
「ちょっとあなた、そこに座って」
「な、なんだよ!?」
Tさんは旦那さんが帰宅するなり、後輩の家に電話をかけたことを告げ、2人してお互いの家に泊まると嘘をついていた理由を問い詰めました。
「ごめん、実は……」
Tさんからの激しい詰問に、旦那さんは浮気をしていたことを認めました。
その後旦那の後輩の奥さんにも尋ねたところ、旦那の後輩も浮気をしていて、2人で日にちを合わせてお互いの家に泊まると嘘をつき、愛人の家に泊まっていたと白状したそうです。
その後浮気相手と別れた旦那さんの帰りは急に早くなり、外泊もなくなったとのことです。
嘘をつくといつかはかならずバレる日が来るんですね。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:齋藤緑子