人に害を与えない些細な嘘ならまだいいですが、嘘をついて大切な人を騙す行為は絶対してはいけないことですよね。バレた場合の失うものの大きさを考えていれば、なかなかできないはずです。今回は友人から聞いた人の善意を踏みにじる嘘をついた男性のエピソードをお届けします。
正直、もっと手伝ってほしい……
友人のA子は小さい子どもを育てる育休中の主婦です。
仕事が休みとはいえ家事をしながら子どもの世話をするのはなかなか大変で、できればもう少し夫にも手伝ってほしいと思っていました。
しかし、もともと仕事が忙しくあまり家にいない夫は、少し前から「会社の後輩が資格を取るらしくて、勉強を手伝ってやりたいんだ」と週末のたびに出かけて家を留守にするように。
A子も顔を合わせたことがある後輩でしたし、その資格は夫も持っているので何か教えられることもあるのだろうと思い、毎週仕方なく了承して見送っていたそうです。
ある日、街で出会ったのは
数週間後、A子は街に買い物に出ていて、偶然その後輩と出くわしました。
「資格試験の勉強、どうですか?」と聞くと、後輩は黙り込んでしまい、悩んだ様子。
もしかして勉強が上手くいっていないのかな……? と思っていると、突然後輩はA子に向かって「すみません!」と頭を下げてきました。