年末年始は高速道路も多くの渋滞が発生します。あまりの渋滞で、とんでもないハプニングに巻き込まれることも少なくありません。これは筆者が実際に経験した、今でも信じられない生まれて初めてのトラブルに関するエピソードです。
生まれて初めての依頼
周囲はパーキングに入ったはいいものの、車が停められない状態の人たちがいっぱいいました。車のわきをすり抜けてトイレに向かっていたところ、窓を開けた車から突然声をかけられたのです。
「すみません! お腹が痛くてトイレに行きたいのに車が停められないから、車に乗っていて欲しいんです! 自分はトイレに行きたいんです!」
そんなことある?
こんなことを言われたのは生まれて初めてでした。まったく知らない人だし、そんなことを頼まれたこともなかったので、私はとっさに「すみません」と謝って、子どもの手を引っ張ってトイレに行こうとしました。
すると辺りに響き渡るような長いクラクションを鳴らされ、「人でなし!」と怒鳴られたのです。
どうしたら良いのか……
私はどうしたら良いのかわからず、息子も「トイレ!」と言うので、そのままトイレに向かいました。車の中からずっと罵倒され続けていましたが、どうしたら良いのかわからなかったというのが本音です。
息子のトイレを済ませた後、ようやく車を停められた夫に合流して話をすると「は? なんだそれ?」と言いながら大笑い!
「でも人でなしとか言われる筋合いはないよなぁ」「乗るわけないのにな」と言っていました。
あらゆる可能性を考えると、今でも私はどうすれば良かったのかわかりませんが、きっと切羽詰まった状態だったのは想像できます。それにしてもそこまで言われる筋合いは……やっぱりないですよね。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K