小さな子どもを連れての移動は、たくさんの荷物と子供で手がいっぱい。ママは一苦労です。どんなに神経を張り巡らせていても、子供とは予想外の行動を起こすもの。今回は、子連れ帰省中に起こったトラブルのお話。
子連れの帰省は大変!
エスカレーターに乗るほんの一瞬、手を離したことで娘と離れ離れになってしまいました。
荷物も多く、息子を抱いていたこともあり、エスカレーターの下に戻ることもできません。
どんどん離れていく距離にパニックになっていると、反対側の降りエスカレーターに乗っていた女性たちが、そんな状況に気がついてくれました。
「あらあら! ママとはぐれちゃったのね。」
女性たちは、泣いている娘に声をかけて、一緒にエスカレーターに乗ってくれました。
上に着く頃には、娘はすっかり泣き止んでニコニコに。
「本当にありがとうございます!!」と私は泣きそうになりながら、女性たちに感謝を伝えました。
「大丈夫よ! ママも頑張ってるわね。」と爽やかに告げると、颯爽と降りのエスカレーターに乗って行きました。
パニックになっている私たちに、素早く手を差し伸べてくれた2人の女性。余裕のない子育て中に受けた親切は、涙が出るほど嬉しく、忘れることができません。私もこの女性たちのように他人に親切にすることで、自分が今まで受けた恩を返していきたいと思います。
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※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
Illustrator:佐田 静
ftnコラムニスト:広田あや子