息子や孫のことは可愛くても嫁だけはどうしても気に入らない……そんな姑もこの世にはいるようです。子どもは思っているよりも周囲の大人の様子を見ているものですが、嫁イビリをする姑はどんな風に映るのでしょうか? これは筆者の友人・F美から聞いたエピソードです。
作文のテーマは『家族』
授業参観も中盤にさしかかった頃、ついに息子の作文発表の時間がやって来ました。多くの保護者が見守る中で、息子は少し緊張していましたが、大きな声で作文を読み始めました。
『僕の家族はとても不思議です。おばあちゃんはいつも僕にお母さんの悪口を言います。僕は何で仲良くできないのか不思議でたまりません。』
イジワル姑のお披露目?
授業参観前から「おばあちゃん来たよ!」と騒いでいた姑は、すでに息子の身内であることがバレていました。姑は真っ赤な顔をしてうつむいていましたが、周囲の視線に耐えられず、そそくさと教室を出ていきました。
家に帰ると、姑は待ってましたとばかりに私に文句を言ってきました。
「あなた、内容を知っていたんでしょ? みんなの前で恥をかかされて冗談じゃない!」
私は「〇〇(息子)が書いたもので私は知りません。」と返してやりました。本当に知らなかったのですからしょうがないですよね。
姑は悔しそうな顔をしていましたが、後の祭り。息子のクラスで『すごいおばあちゃん』と陰口をたたかれたことは言うまでもありません。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K