『医者の薬も匙加減』とは『医者がどんなに良い薬を使っても、分量が適切でなければ効き目がない』という意味のことわざです。医師の処方箋を守らずに飲み続けた結果、待っていたものとは……? これは筆者が実際に経験した薬に関するエピソードです。

片頭痛

私は中学生の頃から片頭痛の症状があります。鎮痛剤をいつもカバンに入れて持ち歩いているほど。何の前触れもなく起こる頭痛に、若い頃から悩まされていました。

いつもは市販薬で何とか抑えられていたのですが、出産後に今までの頭痛とは比べ物にならないくらいの痛みに襲われるようになりました。市販薬をのんでも全く効かないので、ネットで調べた頭痛外来を受診することにしたのです。

頭痛外来

頭痛外来を受診し、検査を終えると診察室に呼ばれました。先生曰く、このところの痛みは片頭痛の発作が起きたのだろうとのこと。

「頭が痛くなってから薬を飲んでも効かないので、痛くなる前に必ず胃薬と一緒に飲むようにしてくださいね。」

と鎮痛剤と胃薬をもらって帰宅しました。

勝手な判断

受診して原因が分かったのもつかの間、頭痛はずっと続いていました。先生の言う通り、天気の悪い日や何となく頭がスッキリしない日には、鎮痛剤+胃薬を飲むようにしていたのですが、何となく効きが悪いように感じていました。

どうやら胃薬と一緒に飲むと効きが悪いのではないかと素人判断した私は、その後鎮痛剤だけを飲むようにしたのですが、驚くことに頭痛がピタリと止まったのです!

鎮痛剤だけを飲むと頭痛に悩まされないのであれば、それで良いと思い込み、胃薬を一緒に飲むことはしなくなりました。