度胸試しとして心霊スポットに行ってみた
私が大学生のときの話です。
そのころ、若者たちの間で大流行していたのが<心霊スポット巡り>。
テレビでも、いわくつきの廃病院や廃ビルが度々特集されていました。
勝手に敷地に入ることは法に触れるのですが、だからこそ、心霊スポットに行く=度胸試し、のような風潮があったのです。
私も例に倣い、ある晩友人たちととある心霊スポットに足を運んだのが、恐怖の始まりでした......。
<この世のものではない何か>が見えてしまった..……
夜出かけたのは、その地域で有名だった廃ホテル。
カップルがケンカ別れし、男性が女性を殺害。
男性も女性の後を追うように自殺してからというものの、まだ生に囚われている女性の霊が出るとのうわさがありました。
実は、人より少しそういった<この世のものでない何か>に敏感だった私。
今回参加しようか迷いましたが、
「ビビってるの~」
「怖がりなんだねえ」
と友人に煽られ、つい乗ってしまったのです。
しかし、到着してすぐに後悔......。
それもそのはず、ぼやあっとしていましたが、明らかに<何か>が見えてしまったのです!
もしかして憑りつかれたかも!?
引き返すよう訴えますが、友人たちは聞く耳持たず。
みんなでいるから大丈夫だろう、と私も高を括って、そのまま廃ホテルを一周しました。
すると......帰り道、なんだか肩がずっしり重くなったのです。
友人たちは何ともなかったようなので、どうも私だけ。
翌日からは高熱を出し、3日3晩うなされました。
病院に行く道中では車に轢かれかけ、命の危険を感じるまでに……。
しっかりお祓いしてもらい、何とか凌げた
さすがにヤバいと思った私は、すぐにお祓いに行くことに。
すると、お祓いしてくれた人にしっかり注意されてしまいました。
「最近、心霊スポットにでも行ったでしょう」
「女性が怒っています」
「あなたと波長が合うからついてきたみたい」
お祓いしてもらったことで、不運も何とかストップ。
それからは、興味本位でもそのような土地には行かないよう気をつけています。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい