私の友人S美は、ヤバすぎる男と焦って結婚したのですが……? どうなったのかS美から話を聞きました。
私は机の引き出しから、役所からもらってきておいた記入済みの離婚届を取り出して、M太に渡しました。
それを見て「離婚したくない!」と泣き出すM太。
「じゃあまずは仕事を探して」と強めに言うと、なんとM太は、我が家から車で1時間の場所に住む義母に電話をかけ始めたのです。
召喚された義母のあり得ない提案
「今、離婚届を渡されて……」とM太が泣きながら訴えると、義母は我が家にすっ飛んできました。
「Mちゃん、かわいそうにねぇ」と泣きじゃくるM太を、優しく抱きしめる義母。
それを見てドン引きする私。
私は義母に、M太が結婚した時から今まで働いていないことや、家事をしないのに文句ばかり言ってくる現状を説明しました。
すると義母から耳を疑う提案が。
「M太が働かないと生活が苦しいのね? それなら、私たち(義母と義父)と同居しましょう! ここの家賃が浮くし、M太の世話は私がやってあげるから、すべて丸くおさまるじゃない!」
それを聞いて(もう、M太とも義実家ともやっていけない)と悟った私。
名案でしょ? と目をキラキラさせるM太と義母に、「離婚に応じなければ弁護士に相談します」と伝えました。
「なんて女だ! こっちだってそんな嫁いらない!」と言われ、これ幸いとその場で離婚届を書かせて、私1人で提出しにいきました。
離婚してしばらくは、自分の男の見る目のなさに落ち込みました。
でも最近、共通の知人から「うちの会社の隣にある結婚相談所に、M太がお義母さんと一緒に入っていくのを時々見かける」という話を聞いて、自分の決断が正しかったと確信しています。
最後に
S美はM太のことを「今考えても、何もいいところがなかった」と言っていました。
逆に、ひとつでも相手のいいところが言えるのであれば、険悪だったとしてもまだやり直しがきくのかもしれませんね。
あなたはパートナーのいいところが何か、すぐに言えますか?
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Hinano.N