会社で働いていると誰しも遭遇する可能性があるのが、長年同じ部署で勤めている「お局様」。信頼できる先輩社員であれば問題ないのですが、中には漫画やドラマのような意地悪をしてくる人が現実にもいるのです。今回は、そんなお局様からのいじめにあったMさんのエピソードをご紹介します。

お局様のデスクを見ると、衝撃のブツが!

それからというもの、いろんな部署から「Mさん担当の処理が全然終わってない!」「Mさん、いつまでかかるんですか?!」と苦情が殺到したのです。
どういうことなんだろうと、思い当たる節のないことで他部署から罵声を浴びせられ、泣きそうになる日々が続いていました。

その日も他部署のクレーム対応をし、改めて作業に取り掛かろうとしたら、「あらあら、大変ね〜」とZさんがボソッと言ったのです。MさんはチラッとZさんのデスクを見ました。すると、Zさんのデスクには付箋がたくさん貼ってあって、そこに今まで言われた部署の言伝が全部書いてありました!
「Zさん! これ、全部私が担当って言われたやつじゃないですか!」と聞くと、「あら、あなたが担当だと思ってそうお伝えしたわよ。あなたも分かってると思ってたけど? だってご自身のことでしょ?」と白々しいことを言い出したのです。
伝達を止めてたの、このお局だったのかー!

その後真相を突き止めたところ、ある時Mさんが自分の作業でいっぱいいっぱいになっていて電話が鳴っている事に気付いておらず、いつまでも鳴っている電話をZさんが取る羽目になり、その後「電話対応ありがとうございました」の言葉がなかったことがZさんの神経を逆撫でしてしまったのです。
結局Mさんは、いわれのないクレーム対応に追われたことでまた電話を取れず、Zさんが電話を取っては嫌がらせをし、と堂々巡りになっていたのでした。

それからというもの、何があってもいの一番に電話を取るようになったMさん。お局Zさんの嫌がらせも徐々になくなっていきました。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:南さおり