嫁のすることにケチをつける姑の話は、珍しくありませんよね。私の友人のA子は、姑に手土産にケチをつけられ続け、ある対策に出ることにしました。A子から聞いた思い切った対策法をご紹介します。

嫁が行った対策法とは?

A子が義実家に帰省していつも通り手土産を渡すと、「田舎くさいわね」とB美はケチをつけてきました。するとA子はおもむろに鞄の中に手を入れ、「それならこちらを」と別の手土産を取り出して渡したのです。
小賢しい真似を! と鼻で笑ったB美は、その手土産にも「ありきたりね」とケチをつけました。

A子の敗北かと思いきや、「それならこれはどうでしょう?」と、さらに別の手土産を鞄の中から出してきたのです。
それにB美がケチをつけると、さらに別の手土産を出してくるA子。A子の作戦とは、文句を言われたら別の手土産を渡し続けることだったのです。

嫁の粘り勝ち!

完璧主義なところがあるA子は、何回ケチをつけられても対応できるように、大量の手土産を準備していました。ケチをつけられるとすぐに「じゃあこれはどうですか?」と、鞄の中から次々に違う手土産を取り出すA子。
B美は最初は「バカにしてるの!?」とイラついていましたが、10個目を超えたあたりから「この嫁、ヤバいかも」と、A子の執念を気味悪がるようになりました。

20個近く手土産が積み重なったところで、B美がついにギブアップ。B美は「もういいわ、ありがとう」と疲れたように小声で言い、手土産を受け取りました。
A子が勝利を収めたのです。

どれだけ用意していたの!?

A子は勝利に喜ぶことはなく、「もういいんですか? まだあるのに」と不服そうな表情を見せました。残念そうな様子のA子を、B美は怯えた表情で見つめていたそうです。
私が「いくつ用意していたの?」と尋ねたら、「40個近くかな?」とA子は事もなげに答えました。B美が怯えるのも無理はないかもしれません。
ちなみに、A子の夫は「やけに大荷物だと思ったんだよな」とのん気に言っていたそうです。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:江田愉子