自己肯定感の高さは必要ではありますが、独りよがりになってしまうと周囲には迷惑以外のなにものでもありません。職場の上司がそんな『自分大好き人間』だと、部下にとってはさまざまは弊害が……。これは筆者が勤務していた会社で実際に体験した、ワガママ上司のエピソードです。
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『自分が大好き!』な困った上司

私がコールセンターに勤めていたとき、直属の上司にTという人がいました。このTは関西出身のイケイケ女性。自己肯定感が高く、常に自分が一番正しいと信じて疑わない人でした。

少しでも自分の案を否定されたり、自分と違う意見を言われたりすると、ものすごく熱くなって不機嫌になることがあり、会議が途中で終わってしまうことも……。コールスタッフの中には、このTが嫌だという理由で辞めてしまう人もたくさんいました。

私たち社員はTの同僚でもある別の部署の上司に、事あるごとに相談をしていました。私たちのような部下が何を言っても聞いてはくれないので、同僚であれば少しは聞く耳を持つのかと思いましたが、あまり変化は見られませんでした。

あまりの傍若無人さに……

しばらくの間はみんなTの顔色を窺って過ごしていましたが、そのうちコールスタッフの不満が高まってきました。「あんな人が上司なんてありえない」「人としてどうかと思う」など、かなりの勢いになり、「ストライキを起こそう!」という話になってしまったのです。

コールセンターはただでさえ人員不足。出勤予定の人が全員シフトを守らなければ、1日の業務はできなくなります。それを知っていた社員・パート仲間は、一斉に欠席してTに思い知らせてやろうという話が固まりました。