親に放っておかれる放置子。彼らにつきまとわれるとモヤっとしてしまうものの、まだ子供ゆえに放っておけない自分がいます。今回は、筆者の実体験をご紹介します。
突然、兄弟に話しかけられる
フードコートに子供とランチをしに行った日のことです。私は当時3才だった息子と、フードコートの席に座り、どのお店でご飯を食べようかなと考えていました。
すると突然、知らない2人の男の子からこう声を掛けられたのです。
「お腹減った~。何か食べるものない?」
見た目的には低学年と中学年くらいでしょうか。さらに「俺たちは兄弟だ」と言います。最初は冬休み期間ということもあり、子供2人でいることをあまり不思議に思わなかったのですが……。
奇妙な2人
もう冬だというのに、2人ともダボダボの薄着。それに彼らが座っていたというフードコートの席には、毛布が置かれていました。
驚いた私は「僕たち、ママはどこにいるの?」と声を掛けました。するとお兄ちゃんがこう言ったのです。
「ママは仕事だよ。今日も1日ここにいるんだ」
話を聞けば、ショッピングセンター開店と同時にここにいるというではありませんか。それに「今日も」ってどういうこと?
「夜になれば、ママは迎えに来てくれるから……」
2人は私から目をそらし、こう呟きました。
これは普通じゃないと思った私は、「ついてきて」とサービスカウンターに2人を連れて行きました。
2人を見た店員さんは「はぁ……またこの子たちね」とため息。疑問に思った私でしたが、とりあえず2人を保護してもらえたので少し安心しました。