どこの職場でもいる厄介なお局。できるだけ関わりたくないものですが、それは難しいのが現実です。今回は、筆者が実際に経験した「お局による嫌がらせ」のお話をご紹介します。

経理から疑いを掛けられたので

ある日、デスクで事務作業中に、経理担当からこう声を掛けられました。

「ボールペンじゃなくて、シャープペンなんて業務で使う? あとこのカップって来客用かな? それにしても高すぎるんだけど」

今回の現金出納帳を作ったのは私。本来はAさんの担当だったのですが、私に「やれ!」と命令してきたのです。

そこで私は、今まであやふやにしていたAさんの購入品を、明確に記載しました。これを見て、やっと疑問に思ってくれたのでしょう。私は勇気を出して、正直に言いました。

「全てAさんの趣味で買っているものです」

この言葉がきっかけで、Aさんの使い込みが社内中にバレました。もちろんAさんは否定しましたが、自分のデスクに置かれた証拠品たちを隠すことはできません。

上司にこっ酷く叱られる姿を見た私は、スカッとしました。

まさに因果応報

さらに、他の社員たちが「自分たちが買った備品を、Aさんから経費として認めてもらえない」と暴露。

「Aさんに文句を言うと、大量の仕事を押し付けられるんです。だから我慢していました」

一人の社員がこう言うと、みんながうなずきます。しかし、すでに過去の購入品で、それぞれの締め日が過ぎていたので、会社が負担するのは難しいとのこと。

そこで上司はAさんに「お前が後輩たちにお金を返しなさい!」と命じたのです。これにAさんは大慌てで謝罪をしていましたが、許せるはずもなく、全額返してもらうことに成功したのでした。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:花澤ひかる