知人のHさんから聞いた話です。Hさんは昔から夜になると、毎日のように祖母からある言いつけを聞いていました。
それが「夜に決して外に行ってはいけない」というものでした。しかも祖母は毎回、かなりくどくどと「夜は怖いぞ!」「夜になったら危ないぞ!」と脅してくるのです。このため普段はうんざりしてどこにも出かける気にはなれませんでしたが……。
それが「夜に決して外に行ってはいけない」というものでした。しかも祖母は毎回、かなりくどくどと「夜は怖いぞ!」「夜になったら危ないぞ!」と脅してくるのです。このため普段はうんざりしてどこにも出かける気にはなれませんでしたが……。
実はHさんは非常に霊に取り憑かれやすい体質のようで、祖母はずっとそれを心配して注意してくれていたのです。Hさんの祖母の話によると、この地域は戦時中に人がたくさん亡くなったようで、あちこちに「彷徨っている霊」がたくさんいるんだとか。
動けなくなっていたあの時、祖母がいなかったらどうなっていたことかとゾッとしたそうで、それ以来、祖母の言いつけを守り、地元では夜出かけないように心がけているとのことでした。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
Illustrator:乙野
ltnライター:一瀬あい