嫌味を言って嫁いびりをする姑の話は、珍しくありませんよね。黙って我慢したり、夫に相談する方が多いようですが、知人が行った対処法は私の想像を超えるものでした。今回は知人から聞いたエピソードをご紹介します。

嫌味を言って嫁いびりをする姑

A子は義実家に帰省をするたびに、姑のB美から嫁いびりをされていました。
B美は「あなたの料理は味がしないわ。こんな料理を食べさせられる息子がかわいそう」「派手な格好をして! 普段から浪費しているんじゃないでしょうね?」と面と向かってきつい嫌味を言ってくるのです。普通のお嫁さんなら涙ぐんだり、夫に助けを求めるところですが、A子はひと味違いました。
A子は生粋のお嬢様。女ばかりのお嬢様学校でずっと育ってきた彼女は、女性の嫌味に慣れていました。
お嬢様学校出身の人が全員嫌味を言うわけではありませんが、A子は学校で嫌味を言われたことがあったため、B美レベルの嫌味の対応は朝飯前だったのです。

嫁の嫌味返し!

A子はB美の嫌味をさらりと受け止め、遠回しな嫌味返しをして反撃しました。
例えば、B美の手料理を食べたときのA子のセリフがこちら。
「お義母さんの料理は個性的な味ですね♡」
これは「料理がまずい!」の意味です。

高級ブランドの手土産にケチをつけられたときはこう返しました。
「お義母さんは素朴な味がお好きなんですね、覚えておきます♡」
これは貧乏舌だとバカし、次からは安物を買ってくると宣言しているのです。

「お義母さんはおっとりされているから♡」は「気が利かないなぁ」の意、「お義母さんは福福しいですね♡」は「太りすぎ。痩せたら?」の意。
こんな感じで婉曲的な言い回しで嫌味を繰り出しました。

嫌味に気付く? 気付かない?

B美は嫌味に気付きましたが、言葉通りにとらえる舅や夫は気づきません。
回りくどい表現なので、彼らには嫌味だとわからないのです。

B美は苛立ち、さらにきつい言葉をA子に浴びせるようになりました。
そこでA子は、舅や夫の前で「お義母さんははっきりした言い方をされるから近寄りがたくて……」と怯えた表情を見せました。
ちなみに、この言葉の裏の意味は「キツい姑とは付き合いたくないんだけど」です。