給与明細はその額にかかわらず、人にはあまり見られたくありませんよね。今回は自分の給与明細をお姑さんに見られてしまった経験のある、私の友人Oさんから聞いたお話です。

姑のアポなし訪問にうんざり

Oさんは当時結婚5年目で、旦那さんと2人暮らし。まだ子どもはいませんが、できたときのために共働きでバリバリ稼いでいました。

夫婦仲はとても良く、旦那さんとは家事を分担して、2人の生活を楽しんでいました。

そんなOさんにはひとつだけ悩みがありました。それは、お姑さんがいつも突然やってくること。

お姑さんは家事も育児も完璧にこなす、いわばスーパー主婦です。

突然やってきてはいつもOさんに、仕事を辞めないのか、子どもはまだなのか、家事が雑すぎる、などとマシンガンのように言葉をぶつけてくるので、Oさんは閉口していました。

仕事でへとへとになって帰ってきているのに、お姑さんが来たらお茶を出したり話を聞いたりと、どっと疲れが倍増するからです。
「せめて前もって言ってくれたらいいのに……」
そう思いながらも、さすがに本人には言えませんでした。

給与明細を見られて

そんなある日、残業をして帰りが遅くなったOさんを待っていたのは、先に帰っていた旦那さんとお姑さんでした。
「あ、お義母さんいらしてたんですね」
「いらしてたんですね、じゃないわよOさん! 一家の主婦がこんなに遅くなって」
「残業で……」
「そんなに残業してて、これだけしか稼げてないわけ?」
お姑さんはOさんに1枚の紙をつきつけました。それはなんと、Oさんの先月の給与明細。自分の部屋の机の上に置いておいたのを、お姑さんが勝手に見たようでした。

「お義母さん、私の給与明細を見たんですか?」
「おい母さん、何勝手に見てんだよ!」
「うるさいわねえ、 仕事仕事っていつも偉そうに言うから、どれくらい稼いでるのかと思ったのよ! それがたったこれだけ? 仕事にかこつけて子どもも作らないし、これだけしか稼げないし、ほんとあなたってハズレ嫁ね!」
あまりの暴言に、思わずOさんは絶句してしまいました。