筆者の友人A美から聞いた、クリスマス前のイルミネーションをバックにフォトウェディングをした時の、あまりにもケチすぎる話。フォトウェディングを考えておられる方は、どうかご注意を!

そうだ! イルミネーションの中で撮ろう!

結婚が決まって、マリッジハイに突入したA美。
真冬のイルミネーション会場でのフォトウェディングを、突如思い立ちました。
予算的にお金はありません。しかも、A美に貯金らしい貯金もなかったのです。

とりあえず、某通販で格安ウェディングドレスをゲットしました。ブーケ、ベール、髪飾り、
小物もネットで安く購入。
ヘアメイクとカメラマンはどうしよう……? 相場を見ますが、かなりお高いものです。
そこで話したこともなかった元同級生(プロ)に「お知り合い価格」で依頼したのです。
当然、値下げ交渉には元同級生は困惑。「ってか、こいつ誰だ?」状態だったそうです。

当日は、家からウェディングドレスで!

そしていざ、当日。
なんとA美は夫とふたりで、ウェディングドレスの着付けを家でやって、美容室に来ました。どうやら、編み上げドレスの着付けの仕方を何度も夫と練習し着てきたそう。
美容室で注目を浴び、満足げな顔を浮かべながら、ヘアメイクをしてもらいました。
元同級生は値下げはしなかったものの、お祝いの品をやむなく用意して、プレゼント。

そして、ドレスにコート1枚だけ羽織り、電車に乗ってイルミネーション会場に乗り込んだのです。
頭にはティアラ、靴は一流ブランドのパンプスで、まるで防寒着姿のシンデレラ状態。

会場はものすごい人出の中、安く雇われた元同級生カメラマンを3時間連れまわしました。
好きなポーズを印刷してきたものを見せながら、次々とリクエスト。本人たちは思う存分写真を撮ってもらったのです。

元同級生カメラマンは、写真を撮るときはできるだけ「自然な写真」を撮りたいタイプ。
細かく指示を受けるのは、好みではありませでした。
しかも、アシスタントなしの、通常よりも格安価格。
「もう二度とこの2人には関わりたくない」と後でこぼしていました。