自分と見た目が瓜二つの存在「ドッペルゲンガー」って聞いたことありますか?
これは私が体験した実話です。
リアルなのでオチもないのですが、なんとも言えない不思議な出来事でした。

なぜか、よく見間違われる

これは私が大学生のときの話です。たぶん2、3か月くらいの短い期間だったと思います。

ある日友人から「昨日〇〇にいたよね?」と聞かれました。
私は昨日そこには行っていなかったので、「行っていないよ」と答えました。

友人は「そっかー、すごく似てたんだけどなー。」なんて話していました。

そのわずか数日後、ほかの友人からも同じように聞かれました。
そのときも私はその場所には行っていませんでした。

そのときは「そんなことある?」と不思議に思いながらも、まぁ見間違いだろうという話になりました。

何度も、何度も……

ですが、それが1度や2度ではありませんでした。

場所はまちまちで、家や学校の近所だけでなく他県でも目撃したと言われたこともありました。
ですがやはり、私はそこに行っていないのです。

全員の話にひとつだけ共通していたのは、「話しかけようとすると見失う」ということでした。

2度目くらいまではまだ笑えていました。
ですがそれが3回、4回、5回……と続き、さらには見間違えるとは思えない仲のいい友人まで目撃したと言い出し、さすがに怖くなってきました。

一体なんだったの?

心霊現象を信じているわけではなくても、これはさすがに気持ちが悪いと感じました。
ドッペルゲンガーを見ると……なんていう話も聞いたことがありますし。

ですが、この後も特に事故に遭うなどの不幸が起こることはありませんでした。

そしてその現象は、なんのきっかけもなく自然になくなっていきました。