自分の実家や家族が大好きなのは良いことです。だからといって優先順位を間違えてはパートナーに対して失礼になってしまいます。このお話は筆者の友人・K恵から聞いたクスッと笑ってしまうようなエピソードです。

モラハラ気質の夫

私の夫はモラハラ気質で、何かと私のことをバカにしてきます。「俺の稼ぎで食わせてやってる。」「お前なんて暇な専業主婦だろ?」などと見下した発言を繰り返していました。

夫には1歳違いの姉がいます。義姉は独身でバリバリのキャリアウーマン! 私にも優しく接してくれる素敵な女性でした。

夫はお姉さんが大好きで、自慢の存在です。私と比較して褒めたたえることが多く、「お姉ちゃんはすごい!」「お姉ちゃんは偉い!」とシスコンぶりを発揮していました。

ある年のお正月……

お正月はいつも義実家に帰省することになっていました。気が重いのですが、義実家では夫のモラハラも鳴りを潜めるので、子ども達を連れて年末から泊まりに行ったのです。

すると、いつもは電話で新年のあいさつをするだけの義姉が帰省していました。仕事が一段落したので休みが取れたとのこと。これに大喜びしたのは他の誰でもない、夫です。

子どもが親に張り付くように、ずっと「おねえちゃん」「おねえちゃん」と義姉を捕まえて話をするほどの喜びようでした。

子どもの体調不良

義実家に行った2日目の夜、下の子が急に熱を出しました。休日外来で受診したものの「おそらく風邪でしょう」と薬を出してもらいました。

しかし、薬を飲んでもあまり症状は改善せず、体がだるいのかずっとグズグズ……義両親にうつしてしまっては申し訳ないので、部屋1つ借りて隔離状態になっていました。

上の子も頭では状況が分かっているものの、私や弟が部屋から出てこないことに退屈し、一緒になってグズグズ言い出す始末でした。

何もしない夫を一喝してくれたのは?

そんな状況にもかかわらず、夫は何もしませんでした。

上の子と遊んでくれることも、下の子の看病を替わってくれることもありませんでした。