良い関係が築けていたとしても、義実家での親族の集まりは気が重いものです。姑や義家族と折り合いが悪ければさらに苦痛なものになりますよね。これは筆者の友人・K代から聞いた意地悪な義実家とのエピソードです。

私の味方をしてくれた思わぬ人物とは?

「じゃあ俺も残るわ。」

そう言ってくれたのは、義理の兄でした。義理の兄は料理人。私1人が押し付けられて大変だと思ったらしく、助け船を出してくれたのです。

それを聞いて慌てたのは姑でした。姑は義理の兄をとても可愛がっていて、大人になった今でも溺愛しているほど。

「ならいいわ。みんなで出かけて途中で食事しましょう。」

と急に矛を収めました。

姑の意地悪を一蹴!

「いいよ。〇〇ちゃん(私)と一緒に作って待ってるから。みんなで行っておいで。」

口調はいつもと変わりませんでしたが、明らかに姑の意地悪を見抜いたような言い方でした。姑はいろいろ言っていましたが、「買い物行くか。」と義理の兄は意に介さず。結局私と義理の兄を抜いた親族でお墓参りへ出かけていきました。

お義兄さん、ありがとう!

料理人である義理の兄の腕は素晴らしく、出来上がった料理はとても美味しそうでした。お墓参りから帰ってきた義家族は皆大絶賛!

料理をしている間に義理の兄は一言……「悪いなぁ、あんな親で。」

きっと私の気持ちをわかってくれて、助け船を出してくれたんだと確信しました。夫が何も言ってくれなかったことはとても残念ですが、1人でも味方になってくれる人がいてくれて、嬉しかったです。

姑や叔母たちは何か言いたそうでしたが、義理の兄の手前何も言えず、黙って食事をしていた姿を見て、ちょっと胸がスッとしました。  

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K