もし、両思いになって付き合った恋人が、たまたまお金持ちだったら、「ちょっとラッキーかも♡」なんて気持ちになる人も多いのではないでしょうか。
しかし、世の中には相手がお金持ちだったが故に、破局してしまう恋人たちも存在するようで……。
この話は、東京都内の高級住宅地にある実家に住む友人、Y美から聞いた体験談です。
しかし、世の中には相手がお金持ちだったが故に、破局してしまう恋人たちも存在するようで……。
この話は、東京都内の高級住宅地にある実家に住む友人、Y美から聞いた体験談です。
何不自由なく育ったお嬢様
これは、私が社会人になりたての頃の話です。
自分で言うのもなんですが、私の両親は東京都内にいくつもの不動産を所有する資産家です。
子どもの時から何不自由なく育てられましたが、その分しつけは厳しく、恋愛経験が少ないまま大人になりました。
初めてできた彼氏にプレゼント三昧
そんな私が、親のコネで入社した商社で、取引先として出入りしていたTくんと出会いました。
私たちは数回のデートを経て、晴れて付き合うことになったのです。
Tくんの勤務先は誰もが知る大企業で、私の両親も彼との交際を認めてくれていました。
初めての彼氏に舞い上がった私は、とにかくTくんに喜んでほしくて、暴走してしまったのです……。
まず、デートの度にブランドものをプレゼントしていました。
Tくんのために選んだスーツや私服、アクセサリーなど、プレゼントしたものは数え切れません。
そのうち、私がプレゼントしたもの以外をTくんが身につけていると、無性に腹がたつようになりました。
私「その靴どこで買ったの?」
T「これは学生の時に、原宿のお気に入りの店で買ったよ」
私「だめだよ、そんな貧乏くさいの。私が買ってあげる」
こんな感じで、Tくんは私が買ってあげたものしか身につけなくなっていきました。
また、食事デートは毎回有名ホテルなどの高級店で、私が行きたいお店に、私の支払いで行っていました。
T「たまにはハンバーガーチェーンでランチ食べたいな」
私「そんな貧乏人が行くようなところ嫌だよ。銀座のお寿司屋さんでいいでしょ」
T「わかった……」
Tくんが私の意見に反対することはなかったし、私もTくんが喜んでくれていると思っていたのです。
あの日までは。