待ち望んでいる人も多い<スーパーの初売りセール>。毎年、長蛇の列ができるスーパーもありますよね。今回はそんなスーパーでトラブルに巻き込まれた、筆者の同僚A子から聞いたお話です。
「私のモノ!」と言いがかりをつけられてしまう
何かと思って振り返ると、そこにいたのは何やら怒った様子の中年女性。
「私がその袋狙っていたのよ!」
「勝手に取るんじゃないわよ!」
とひどい言いがかりをつけられるではありませんか。
面倒なのでほかのお楽しみ袋を選ぼうとしましたが、もう完売していて何も残っていません。
<欲しかったんだなあ>と気の毒に思いつつも、穏便に済ませることに。
「きちんと順番が来るまで並んでいたので」
「私も今回楽しみにしてたんです、ごめんなさい」
しかし、お目当てのものが手に入らないと知った女性は顔を真っ赤にして怒鳴りだしたのです!
「私のモノだったのに、盗まれた!」
「早くよこしなさいよ!」
人だかりができるほど、詰め寄られてしまいました。
ほかのお客さんたちのおかげで何とか解決した
お正月にこんなトラブルに遭うとは……。
思わず泣きそうになっていた私。
すると、間に入ってくれたのはほかのお客さんたちでした。
「この人の方が先に並んでたもの、この人のものよ」
「あとから並んで買えなかったからって怒鳴っても仕方ないじゃない」
しまいには、
「私の分あげるからさ、お正月くらい穏やかに過ごしましょうよ」
という人も。
やさしいお客さんたちに毒気を抜かれたのか、ばつが悪くなったのか、
「ごめんなさい」
としおらしくなる女性。
周りのお客さんのおかげでトラブルも無事解決。
気持ちよく新年をスタートすることができて、ほっとしました。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい