どの家庭にも、多かれ少なかれその家庭だけの風習があるものですよね。しかし、新しく加わったメンバーにとってはそんな風習が異様に思えることもあります。今回は義実家の風習に違和感を感じ続けてきた友人から、ユニークなエピソードを聞いたのでご紹介します。

彼女は自分の考えをハッキリ伝えるタイプ

義弟が連れてきた婚約者の女性は、合理的思考を重視するタイプ!
効率の悪いことや疑問に感じたことはすぐに口に出さないと気が済まないようで、義実家の風習に容赦なくツッコミを入れてきたのです!

遺影への自己紹介は「なんで写真に向かってそんなことするんですか? どういった意味があるんでしょうか?」とバッサリ。

お茶の回し飲みは「え、衛生面が少し気になります」と冷静にツッコミ。
姑が「でもこれが我が家の昔からのしきたりだから……」と言うと、「でも、今もしも誰かが病気だったらこの回し飲みで感染しますよね? 絶対やめたほうがいいですよ~!」とこれまたバッサリ。

義実家に新しい風が

そんな彼女の様子に姑も舅も唖然。

しかし本人に悪気はなく、無邪気に疑問をぶつけているだけで、言っていることも正論なので、誰も何も言い返せなかったそうです。自分の考えをハッキリ伝える人がすべてそうではありませんが、思ったことをズバッと言ってくれて助かりました。

それからというもの、義実家の謎の風習は徐々に減っていきました。
今まで疑問に思わずに続けてきたことが、客観的に見ると変だということに、やっとみんなが気付き始めたのでしょう。

A子も内心ホッとして、義実家滞在の憂鬱さが少し軽減されたのでした。時代に合わせて家族のルールも柔軟に変化していくことの大切さを、この一件で学んだと言えるでしょう。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの